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GDプロセスの特徴
GDコーティングは複合プロセスの融合により、化学反応層を形成することで、強固な密着力、被覆力を実現し、その被膜はフッ素コートより優れた、離型性、滑り性、耐摩耗性を発揮するだけでなく、 緻密・微細・薄膜・均一な反応層により、他プロセスよりも優れた撥水性、耐食性を有します。 また、その反応機構により、500℃の耐熱性を保持し、金属だけでなく、ほとんどの素材(樹脂、ゴム、ガラス等)に、絶大な性能を発揮します。
1. 高密着力、高耐久性、高耐摩耗性
GDの反応機構により、化合物(フッ素等)を最小化することで、表面の脆化を防ぐと同時に表面結合力を高めます。一般的なフッ素コーティングに比べ、化合物(フッ素)が小さく、均一に緻密に分布しているため、被覆性を高めます。
1-1. 断面・表面比較(フッ素コーティング vs. GDコーティング)
フッ素コーティング GDコーティング
断面 表面 断面 表面
1-2. 表面硬度
※ 比較のため、プライマー処理、厚付仕様
皮膜硬度は>9H。各素材の上にコーティングすることで、素材の表面硬度が上昇します。
1-3. 摩擦係数と耐摩耗性
2. 離型性、非粘着性、撥水性
2-1. 接触角
Model : DSA10
Device : Kruss
Measure : Contact Angle
Substrate : SUS304
Treatment : GD coating
Analysis : 5 points x 2ea
Measured by KITECH
処理なし
GDコーティング
2-2. 皮膜構造(イメージ)比較
2-3. 表面SEM
2-4. FT-IR(顕微RAS)測定比較
2-5. X線電子分光法(XPS)測定
フッ素コーティング(2層構造) GDコーティング(反応・改質により単層構造)
通常のフッ素コーティングと比較して、粒界がなく、均一・緻密に被覆します。
フッ素コーティング表面SEM GDコーティング表面SEM
GDコーティングはフッ素コートに比べ、C-F伸縮(1200cm-1付近)の強度が増えており、C-H伸縮(2900cm-1付近)が弱くなっている。このことより、GDコーティングはF(フッ素)の持つ特性をより発揮することができます。
フッ素コーティング GDコーティング
フッ素コーティング GDコーティング
表面改質および化学反応層によりnm層(10~100nm)からμm層厚みで構成されているため、一般フッ素コーティングでは再現が困難な、超精密分野および光沢、輝度、祖度等の形状の変化による影響を与えない分野において、優れた離型性および機能性を確保できます。
2-6. GDコーティングの厚み
均一な膜厚が要求される、超大型ロール
薄膜が要求される、精密金型
nm層膜厚断面
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